自閉症スペクトラム症や注意欠如・多動性障害、学習障害などの総称を発達障害と言います。
2005年に発達障害支援法が施行されてから発達障害の認識が世間でも広がり、療育や学校での配慮をしてもらえたりできる様になってきているそうですが、まだまだ全ての人がきちんと対応をしてもらってるとは言えないようです。
色々な症状があると言われている発達障害ですが、本人は分からないということが分からないということがあるのでしょうか。
そういう場合どうすればいい?
発達障害を持ってる人は分からないことが分からないのかどうなのかについて書いていきますので、見ていって下さいね。
発達障害を持ってる人はわからないことがわからない?
発達障害は会話がかみ合わなかったり、自分の興味のあることだけ話したりするなどの症状がある人が多いため、どうしても集団生活を送っていると浮いてしまったり、変わってる人と思われてしまうことがあります。
特に自閉症スペクトラム症の人は人の気持ちや自分の気持ちが理解できないという事があると言われています。
その為、学校などその日にあったことを訪ねても「楽しかった」「何もない」など一言で返してくることが多かったり、具体的なことを聞くと授業の内容を淡々と話すだけで自分がどう思ったのかを言わないことが多いようです。
これは自分の持ってる感情そのものについて理解できてないことからどう表現していいのか分からないことから事実だけ返答してしまうということになるのではないかとも言われています。
自分の感情が分からない、理解できないという事から相手の気持ちも自分に置き換えて考えることができないため、その場に合った対応をすることができず、悲しい会話の時であったとしても不適切な返答をしてしまうということが起きてしまうようですね。
分からないことが分からないという事はある意味一番しんどいことであるかと思います。
自分が何を分からないのかを理解していれば誰かに教えてもらったりすることができますが、分からないことを分からないと、今の対応や行動が間違ってるのかもわからないまま自分のやり方のみで行動したり会話して後から怒られてしまうということになってしまいます。
この時にきちんと教えてくれる人がいればまだ改善できると思いますが、周りに理解ある人がいない場合放置されてしまい、改善することが難しくなってしまう為、本人にも周りにもあまり良いとは言えない状態になっていくかもしれませんね。
自分の感情が分からないなどだと、何となく気分が悪いなどは分かっていてもその気持ちがなんであるかが分からないまま蓄積する為、その感情が溜まりに溜まってしまうと爆発してしまい、パニック状態を引き起こしてしまったり、体が疲れていることに気づかない場合、限界まで動いてしまうなどしていきなり倒れてしまったり、無理を重ねてしまい鬱など精神を病んでしまうなどを引き起こしてしまうことがあるそうです。
このように発達障害の人は感情や自分の体の状態などが分からない人が多いようです。
対応としては周りの人が本人の感情を代弁してあげたり、体調が今どのようになってるのかを教えてあげるなどすると本人も今の自分の状態はこういった状態であると理解できるようになっていきますので、本人が気づくように促してあげるようにするだけでも分からないことが分からないという状態を改善することに繋がっていくのではなないでしょうか。