先天的な脳の障害であると言われている発達障害は人との関わり方が下手だったり、こだわりが強い、自分のしたい衝動を抑えられないなどがあり、周りから浮いてしまう事があるそうです。
2005年に発達障害支援法が施行されてから少しずつ発達障害の人へのサポートやフォローしてくれる場所や人も増えてきていて、周りの人の理解も進んできているかと思います。
発達障害を持ってる人の多くはとても繊細な心を持ってる人が多く、できないことや、周りから責められるなどのストレスにとても弱いという一面があります。
そういった事から大人になって仕事が上手くいかず鬱を発症してしまう事があると言われています。
また不安障害も同じような症状があるかと思いますが、発達障害との違いは何があるのでしょうか。
併発してしまう事がある?
発達障害と不安障害の違いは何なのかなどについて書いていきますので、見てくださいね。
発達障害と不安障害の違いは?
発達障害とは自閉症スペクトラムや注意欠如・多動性障害、学習障害などコミュニケーション能力であったり、知的に遅れは無いが読み書きが困難であるなどの障害の総称であります。
その人の症状によって診断名は違いますし、症状の出方もその人によって変わるそうです。
よく言われるのが周りの空気を読まずに自分の興味あることばかりを喋っているや、マイルールがあり、それを破るとパニックになるなどがあり、集団生活を送る上で浮いてしまう事があります。
学校では支援学級などに在籍したり、支援員をサポートに付けてもらうことによって本人が困ってる時に間に入り、トラブルを未然に防いだりされると思いますが、中にはそうやって困ってることを周りが気づかないまま過ぎてしまい、最終的に本人や周りと上手く行かなかったりして不登校や引きこもりになってしまうという事が起きてしまうようです。
見た目は普通の子と見分けが付かないのも発達障害の人が生きづらさを感じてしまう要因の一つであると言えるのではないでしょうか。
学生の間は先生や親のフォローがあり、周りとも上手くできていても社会人になると自分の力でやっていかないといけないことが増えてきますよね。
発達障害の人の特徴の一つに得意な分野と不得意な分野の幅がかなり大きいことが挙げられます。
その為、仕事をしていてもできる仕事とできない仕事に分かれてしまい、できない仕事をこなすのにかなりの時間がかかってしまったり、何度も同じミスを繰り返してしまうという事が起きてしまうようです。
そういった事の積み重ねによってうつ病であったり、不安障害という二次障害を引き起こしてしまい、最悪の場合引きこもりになってしまったという事になってしまった人もいるそうです。
不安障害とは発達障害の様に先天的な物ではなく、周囲のストレスや本人が持つ心配や恐怖が常に心にある精神障害であると言われています。
似てる症状はありますが、どちらかと言えば不安障害はその人の環境などが要因で発症してしまう障害であると言えるかと思います。
発達障害の人は不安障害を併発する?
先ほども書きましたが発達障害を持ってる人の多くはストレスに弱かったり、自分ができないことに対して自分を責めてしまう傾向がある人が多いそうです。
その為、仕事などで自分はできると思っていたけどミスばかりだったりなどが積み重なることによってその仕事をすることに対して恐怖を感じたり、過剰に心配しすぎて反対に仕事の能率が遅くなってしまったり、パニックを起こしてしまうなど、不安障害を併発してしまう人が多いようですね。
また以前アスペルガー症候群の人がどれだけ不安障害を併発してるのかを解析された研究所があり、その結果大体39%の若者が不安障害のどれかの症状を持ってるという結果が出たそうです。
また注意欠如・多動性障害を持つ子供を対象にした研究では大体18%が不安障害を発症しているとの結果が出たそうです。
このように発達障害の人は周りの環境などによって不安障害を発症しやすくなっているため、できるだけ周囲が本人の特性を理解して正しいサポートをしてあげることが大切であると言われています。
もし自分がこのような状態になってしまったら話ができるように相談できる環境だけでも作っておくことがお互いが気持ちよく生活できる為の第一歩なのかもしれませんね。