発達障害の人は自分なりのこだわりやルーティンがあり、それらを崩されると機嫌が悪くなったり、ひどいとパニック状態になってしまって手が付けられなくなることがあるため、どうしても扱いにくいと思われてしまう事がありますよね。
年齢が上がるにつれて本人も落ち着きてきてそういった事が少なくなるとも言われていますが、もし癇癪を起こして物を投げたりする人に対する治療や対策はどうすればいいのでしょうか。
癇癪を起こして物を投げるなどする時の治療法などに付いて調べましたので参考にしてくださいね。
発達障害で癇癪を起す人の治療方法や対策は?
発達障害には自閉症スペクトラム、注意欠如・多動性障害、学習障害などがあり、その人の症状によって診断名は変わります。
学習障害の人は知的には遅れは無いそうですが、文字や数字を読めなかったりするため、勉強に付いていけなくなり、困ったことになってしまうなどがあるそうです。
その為、本人や周りが気づかないとただ勉強をしない子というレッテルを貼られてしまう事があるため、注意してあげないといけない障害の一つとなっています。
自閉症スペクトラムや注意欠如・多動性障害の人は自分のこだわりが強かったり、空気を読めない、自分の興味のあることがあると他にしないといけないことがあっても我慢できないなどの症状があり、コミュニケーションを取ることが苦手である障害であると言われています。
また自分の中だけで物の並び順を決めていたり、着る服などのこだわりがあったりして、それらを知らない人が無視してしまうとパニックを起こしてしまう事があります。
この他に自分のしたい事をさせてもらえないのもとても苦痛に感じる為、癇癪を起すことがあるそうです。
癇癪もその人によってどのようになるのかは違いがあり、あまり表に出さない人だとじっと黙ってしまったり、部屋の隅に隠れてしまったりなどがあるそうです。
中には激しく暴れたり、物を投げたりして癇癪を起す人もいて、時には止めようとした家族が殴られたりして怪我を折ってしまうという事あるそうです。
この癇癪ですが、周りからするといきなり始まったように見えるかもしれませんが、本人にとっては原因があり、そのことに対して言葉などで伝えられないもどかしさなどから癇癪を起こしてるのではないかと言われています。
本人からこうしてほしいと伝えるだけで解決することが多いのですが、自閉症スペクトラムや注意欠如・多動性障害の人は自分だけのこだわりであっても周りが分かってくれてるはずと思うそうで、わざわざ言う必要はないと考えてるため、それを崩されたというショックから癇癪を引き起こしてしまう事があるみたいですね。
癇癪を起こしてしまった場合、無理やり押さえつけたり、言葉できつく叱りつけることは逆効果になるので決してしない様にして下さい。
ある程度落ち着くまで少し距離を置いて見守るようにして下さい。
もし暴れたり、物を投げたりなど周りに迷惑がかかる時は別の部屋に連れて行き一人で過ごさせるようにしてくださいね。
治療法としては投薬することによって症状を落ち着かせることができるそうですので、あまりに癇癪がひどい時は一度かかりつけの先生に相談してみてくださいね。
癇癪は本人にとっても辛いことであります。
原因が分かればそれについてお互い対策を取ることができるかもしれませんので、本人が落ち着いて話ができる様になったら一度何がきっかけだったのか聞いてみてあげてくださいね。